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顧問 ベリーベスト法律事務所
日本にもかつてオーダーメイドでなければ靴が手に入らない時代がありました。
1足の値段が月給の半額に相当する時代。多くの人にとって靴は高級品でした。
腕利きの職人が1人1人の足に完全にフィットする靴を丁寧に仕上げていた時代。その履き心地は現在街に溢れている既製品とはまるで別物だったといいます。動きやすく疲れない。何よりも履いた時に感動があったと言います。
ケントの外處社長が目指したのはその履き心地。職人が1点1点作るオーダーメイドの履き心地を再現したい。その思いがケントのクオリティーに繋がっています。
靴に悩みを抱えるダンサーの駆け込み寺
靴が原因の外反母趾・マメ・タコ・靴擦れはあってはならない事
創業以来50年以上顧客の足に向き合ってきたケント。
ダンスシューズを作り始めて30年を超え、今や世界中にファンを持つ老舗ブランドです。
日本各地から様々なダンサーが靴を求め訪れます。取材当日も上野ショウルームは靴を選ぶ顧客で賑わっていました。国内だけでなく海外からの購入者も少なくありません。
その中でも特に印象に残っている顧客は?との問いに外處社長は、
『先月の事ですが、弘前から上野まで夜行バスで靴を買いに来てくれた大学生がとても印象に残っています。
その学生はダンスを始めたものの足が痛くて上達どころではなかったそうです。そこで周囲に相談したところケントを勧められ、はるばる靴を買うためだけに東京まできてくれたというのです。そして靴を購入するとまたバスに乗って帰っていきました。ケントの靴を遠路はるばる買いに来てくれて嬉しかったですね。同じように足のトラブルに見舞われ最後の駆け込み寺としてケントを訪れるお客様は少なくありません。選んで頂いた感謝と共に最高の靴を提供しなければという責任も感じています。』
せっかくのダンスとの出会い。自分に合っていない靴に気付かず『ダンスは大変、向いていない。』と遠のいてしまうのは残念。足のトラブルの半分は踊りかたではなく靴から発生すると外處社長は分析します。面倒くさがらずに最初にじっくり自分になじむ靴を探す事はダンサーにとって非常に重要。
ケントの靴は様々な足のタイプに対応出来るよう縦の長さだけでなく幅の違いにも注意を払います。ヒールの高さも購入者の踊りやすい高さにオーダーが可能。ダンサーが必要とする基本機能を最大限に充実させた靴。さらにその靴を自分用にカスタマイズする事で脚への負担は飛躍的に軽減できます。
『運命の一足』でスタートすれば練習で得られる成果も大きく変化します。
賑わう上野ショウルーム
平日の日中にも関わらず、取材したその日も上野ショウルームは靴を求める人達が途絶える事はありませんでした。
ショップで対応するスタッフは何れもダンス経験者。
ダンスとダンスシューズを熟知しています。
購入者が抱える悩みや疑問に熱心に耳を傾ける姿が印象的でした。
『運命の一足』に導いてくれる店と言えます。
あのトップダンサーもつぶやくケントのダンスシューズ
スラビック・クリクリビーもFacebookでケントの事をつぶやいています。
トップダンサーだからこそ、感じるものがあったのでしょうね。
ショップインフォメーション
ケント 上野ショールーム
住所:〒110-0005 東京都台東区上野7-6-5 KYビル1階
TEL:03(3847)0302
最寄り駅
JR上野駅 入谷口より徒歩1分・浅草口より徒歩3分
地下鉄日比谷線上野駅 1番出口より徒歩5分
地下鉄銀座線上野駅 9番出口より徒歩3分