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顧問 ベリーベスト法律事務所
2015年4月23日
102歳のアリスさんは1930年~1940年代に活躍したダンサーです。
約80年前に映画出演した場面をまとめてプレゼントするサプライズを行いました。
驚くのはアリスさんの記憶力の良さ。細かな事まで鮮明に覚えています。
そこで今回はダンスと認知症予防についてまとめました。
『全てを鮮明に覚えています』
アリスさんの出演作の多くはミュージカル映画。
若々しい彼女はいつも眩しい笑顔。
80年前のシーンの1つ1つをよく覚えていてもう一度踊りたいと語ります。
ダンスが大好きだった為映画には無料で出演していたとの事。
長い年月を経てどんな宝石よりも美しい贈り物を手にすることが出来ました。
認知症予防にダンスは効果的
なんといっても驚くのはアリスさんの記憶力。フィルムメーカーが彼女の名前をスペルミスした事、ダンスの振付、各シーンでの出来事、子供の頃のエピソード・・・すらすらと語ります。とても102歳とは思えないほどしっかりとしています。
現在ダンスは踊れない彼女ですが長年のダンス経験が認知症予防と関係があるのではないかと調べてみました。
先ずは認知症チェック
1. 今日の日付が思い出せない
2. 通い慣れた道なのに迷うことがある
3. 使い慣れている道具の使い方がわからない
4. 簡単な計算に手間取ったり、間違えたりする
5. 親しい人との付き合いが減り、外出しなくなる
6. 料理や洗濯など、段取りが必要なことができない
7. 鍋を焦がしたり、ガスの火を消し忘れる
8. 知っているはずの物の名前や、言葉がうまく出てこない
9. イライラしたり、不安が強くなるなど、情緒が不安定
10. 前に買ったことを忘れ、同じ物をたびたび買ってしまう
11. 同じことを何度も尋ねたり、話したりする
12. お風呂に入るのを嫌がり、身だしなみがだらしなくなる
13. 置き忘れやしまい忘れが目立つ
14. 待ち合わせの時間や場所をよくまちがえる
15. 趣味や楽しみに対する関心がなくなる
これらの項目は認知症の初期によく見られる症状です。
物忘れは誰にでもありますが、ちょっと最近多くなったかな?という方は要注意。
認知症は防げる?
認知症で最も多い原因は『アルツハイマー病』。脳の中でベータアミロイドと呼ばれるたんぱく質と神経原線維変化が多く出現し神経細胞が脱落し発症します。なぜそのような現象が起こるのかその原因は未だに明らかになっていませんが適度な運動が予防に効果的という事が分かってきました。楽~ちょっときついと感じる程度の運動が望ましいとされています。
また脳卒中などによる『血管性認知症』も適度な運動による生活習慣の改善が予防に繋がると考えられています。
更にただ運動するだけでなく同時に脳を使う事が予防効果を増大させると言われています。
創造的なプロセスが効果的
アルベルトアインシュタイン医学校の研究者による21年にわたる調査の結果、様々な娯楽活動の中でダンスが最も効果的な認知症予防策だと分かったといいます。
ダンスは単に体を動かすだけでなく音楽を楽しみ振付を覚えコミュニケーションを深める要素が入ります。そうした創造的なプロセスが脳の活性化に有効だと考えられています。
楽しみながら健康に年を重ねたい人はダンスを始めましょう。
病気になってから始めるのではなく健康な時から継続してゆく事が大切です。